北新地とは

北新地とは 大阪市北区で、国道2号線の南の四つ橋筋と御堂筋の間の区画をさす。東西方向に通りが交差しており、主な通りは北から「永楽町通」「新地本通」「堂島上通」「堂島船大工通」である。
北新地は「新地」という呼ばれることも多く、たとえば、新地のクラブ、新地のホステス などのように使われる。
「新地」とは新しく開拓されたところの意味と考えられる。
北新地は大阪最大級の歓楽街の1つでキタを代表する飲食店街である。ミナミの飲食街は雑然と店が建っているが、キタは比較的整然と店が並んでいる。風俗店、いわゆるピンク系の店ははほとんど無く、高級クラブや、バー、スナック、ラウンジ(高級ではないクラブ)、小料理屋が建ち並び、一部のチェーンの飲食店以外は庶民的な店は少なく、北新地は全体として高級飲食店街としてのイメージが強い。

北新地の店

北新地にはかつて6000店の店があると言われていましたが、昨今の不況の影響で、その中多くの店が休店や閉店に追い込まれ、現在実際に営業しているのは約3000店くらいである。
業種別で一番多いのが、バー、スナック、クラブ、ラウンジなどの飲み屋次いで割烹、料亭、各種料理、うどん、お好み焼などの食べ物屋、そしてその次が、洋品屋・花屋、薬局などの小売業などである。
北新地で生き残っていくのはかなり厳しく、店の入れ替わりも激しい。2,3年で閉店していく店も多い。つまり、多くの店が廃業し、また、多くの店が開店する、そんな回転の速さが北新地の特徴だ。
最近の傾向では、高級なクラブやバーが減り、若者相手の食べ物屋が増えている。また、新しいビルがどんどん建設され、街の外観も変化してきている。
このように北新地は生き物のように新陳代謝をし、時代に合わせて変化し続けているのである。

歌の中の北新地

北新地は昔から良く歌詞のなかに出てきた。都はるみの「大阪しぐれ」では「北の新地」が出てくる、吉幾三の歌には「濡れて歩いた北新地」という歌詞がある。藤圭子の歌には「新地通りににわか雨」と歌われている。ザ・ピーナッツらが歌った「大阪の女」にも北新地が出てくる。盛永孝則の「君に逢いたい」では「雨は難波か 北新地」と歌われている。角川博の「大阪ものがたり」では出だしから「大阪 大阪 雨の北新地」という歌詞が登場する。 また、都はるみと宮崎雅のデュエット曲「ふたりの大阪」では、新地のクラブのホステスとの切ない関係を謳う歌詞がある。また歌のタイトルでは上田正樹の歌で「あこがれの北新地」というのがある。
他にも調べればたくさんの「北新地」が出てくるだろう。それほど北新地は「絵」になるのであろう。

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